BIMとはビルディングインフォメーション・モデリングの略称で、3D CAD等で作成した建物のモデルに材料やコスト等の情報を持たせたデータベースを利用し、建築の設計や施工等あらゆる工程で情報共有を行うシステムです。
当社では今まであまり図面化されてこなかった軸組(下地)を3Dモデリングすることで、隠ぺい部の不具合を容易に見つける事が出来、施工後の手戻りを防ぎます。また、要素情報を元に、Excelデータとして抽出する事で、より正確な積算が可能。材料ロスを減らすなどのコスト削減にも繋がります。他にも廻縁の取り回しなど
細かい納まりに対する設計者との認識の誤差を解消したり、無料のビューワアプリ(BIMx)をスマホ等にインストールすることで、誰でも手軽に3Dモデルを閲覧し、完成形状をイメージする事が可能なので、複雑な施工図を
理解するまでの時間的効率を大幅に向上させる効果が期待できます。
BIM施工図は単一モデルからの切り出しで作成される為、自動的に連動した[平面図-立面図-断面図]となる。
LEDの照明板は端部まで届いていない。
照明器具にセットしたピースを天井下地の通し材に留めつける。
伝えにくい事も3次元にする事で漏れなく伝達できる。
仕上がり面が切り替わる下り天井の下地の組み方など、2次元の施工図では理解し辛かった内容も3次元での
表現を併用することで直感的に理解することができ、関係者間の認識の食い違いを最小限にすることができます。
複雑な形状を表現した2次元の図面を見て、頭の中に3次元の形状をイメージすることはベテランでも難しいものです。上記のような施工図に至るまでの打合せ段階でも、2次元の図面を見て詳細を口頭で説明するよりも、パソコンの画面上で3Dモデルを使い、気になるところを切断したり、画面内を自由にグルグル回転させて確認し合う事で、その場で関係者間の合意形成に役立ち、設計者からの承認がスムーズになります。設計者に決断してもらえる機会も増え、検討に費やす時間の大幅な短縮に繋がります。また、BIMツールによって作成された
施工図は干渉チェック機能があるため、誰でも簡単に干渉などの問題点を発見することができます。
BIMツールを活用することで、伝えるべき情報を、伝えるべき相手であるお客様・設計者・現場管理者・現場の作業員に、
わかりやすく簡単に伝えることができ、それら関係者全員が同じ認識レベルで情報を共有することが可能になるのです。