設計課長Sのつぶやき

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予防は治療にまさる。

2019年4月30日

予防は治療にまさる。

-エラスムス(カトリック司祭・哲学者)-

私たちの建築業界では『危険予知』という言葉をよく耳にする。
危険な状況を想像、想定し、起こりうる前に打開、回避させるという様な意味

予知・・・すなわち予め知る・・・ものごとに気付く。

こんな話を聞いたことがあります。
『沸騰したお湯が入った鍋の中にカエルを放り込むと、当然カエルは慌てて飛び出します。

今度は水が入った鍋の中にカエルを入れると、カエルは何ごとも無く鍋の中で泳ぎ出します。
その鍋に非常に弱い火をかけ、ゆっくりゆっくりと水の温度を上げていくと、やがて鍋のお湯は沸騰するが
カエルは温度の上昇に気付かずに、ゆで上がって死んでしまうという。』

この『ゆでガエル』の話は何もカエルだけに限った話ではなく、私たち人間にも十分当てはまるのではないでしょうか。

はっきりと目に見えるような大きな変化が起こらない環境で何年も過ごしていると、
実は徐々に劣悪になっていくその微妙な変化には、なかなか自分自身で気付くことは難しい。

そうしてゆっくりと時間をかけて未来の自分に対しての『予防』が出来ていない状態に陥ってしまうことも。
そして、気付いた時にはもう『治療』しても手遅れなほど、事態は悪化(年齢など)してしまっていたりする。

私は数年前に、それまで18年間勤めた会社を辞め、転職をして今の会社に勤めるようになりましたが
今思えば、前の会社に勤めていた頃の当時の私にも、少しだけ『ゆでガエル』の部分があったのかもわかりませんね。

高校を卒業してすぐに就職し、人生で初めの社会人。
今の時代の様にインターネットなど無く(有ったのかも知れませんが私や私の周りの人たちとは無縁でした笑)
自分の周りの環境、それもかなり狭い視野半径の環境のみが『世の中』だと信じていたと思います。
自分の置かれている環境に『何かを疑う』ことなど、正直なところ想像もしていませんでした。

もちろん前の会社で諸先輩方に教えて頂いたこと、培った経験などが今の自分を形成しているわけで
そこでこそ知り合えた全ての人、お世話になった人たちへの感謝は今も事あるごとに思い出すわけですが、
当時、全てに納得できていたわけではなかったのも事実ですね。

出てみて初めて分かる事、本当にたくさんありました。
海外旅行をして初めて知る外国の良さ、日本の良さ。外国の不便さ、日本の窮屈さ。

一つの会社で長く勤め上げることはとても尊い事であり、そういう方たちには心から敬意を表します。
私は結果的に一つの会社で生涯を全うすることは敵いませんでしたが、

あらためて今、自信を持って心から『自分の判断は間違っていなかった』と断言できます。

 

ここでつぶやく内容はあくまで“S”本人の主観であり、個人的な想い入れであり、非常に勝手な解釈による「つぶやき」です。
会社の運営や経営方針、経営者の見識などを反映するものではありません(笑)
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